嵯峨嵐山文華館

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企画展

いきものがたり 〜十二支になったいきものと、なれなかった猫たち〜

2020年08月01日(土) - 2020年10月11日(日)

十二支にはいつからか年ごとにいきものがあてはめられていますが、古来、多くの芸術家たちの題材となり、絵画や工芸となってきました。
本展では干支になったいきものたちの近世日本画と猫をはじめとする選ばれなかったいきものたちの作品もご紹介いたします。

企画展

展覧会の概要

ネズミから始まりイノシシで終わる十二支は、月日や時間を知るために定められ、その起源は古代中国にさかのぼるとされています。十二支にいきものが当てはめられた理由については様々な説がありますが、日本では自分の十二支を知らない人はいないと言えるほど浸透しており、多くの人々に愛され、多くの芸術家たちの題材となり、絵画や工芸作品に表現されてきました。

本展覧会では、江戸時代初期の画家・狩野探幽の巨大な「雲龍図」をはじめ、十二支に選ばれた「いきもの」たちの作品をご紹介します。また、二階ギャラリーでは猫をはじめとして、十二支に選ばれなかった「いきもの」の作品も展示します。


<第1章> 十二支に選ばれたいきもの
あなたの干支はなんですか?1Fギャラリーでは十二支に選ばれた12種類の「いきもの」が描かれた作品を展示します。解説にはいきものの豆知識も。

<第2章> 十二支に選ばれなかった猫たち
猫が十二支に選ばれなかったのは、ネズミに嘘をつかれたからで、ネズミを追い回すのはそのためだという逸話があります。2Fギャラリーでは、十二支に偉なれなかった猫をはじめとするいきものの絵画をご紹介します。

<第3章> 嵐山の周辺に棲むいきものたち
自然あふれる嵐山周辺には、たくさんのいきものが棲んでいます。2Fギャラリー後半では、大堰川に生息するサギやウから、普段は簡単に見ることのできないタヌキやシカまで、たくましく生きるいきものたちをご紹介します。

作家紹介

長谷川等伯/狩野探幽/中山高陽/鶴亭/円山応挙/葛蛇玉/司馬江漢/呉春/長沢芦雪/黒川亀玉(二代)/山口素絢/白井直賢 /松村景文/吉村孝文/歌川広重/梅翁軒永春/森一鳳/森寛斎/望月玉泉

幸野楳嶺/竹内栖鳳/小川芋銭/川合玉堂/冨田渓仙/菊池契月/西山翠嶂/橋本関雪/小林古径/安田靫彦/前田青邨/土田麦僊/入江波光/榊原紫峰/村上華岳/野長瀬晩花/山内信一/小茂田青樹/徳岡神泉/伊東深水/森白甫/浜田観/立石春美/加山又造

作品